妊娠へのサポートが私の使命/インタビュー001_成嶋 久美子 さん

成嶋久美子/クラージュフォーラブインタビュー_001
chou rorte(シュ・ポルテ)代表 成嶋 久美子さん(51)
千葉県鎌ヶ谷市のサロンスペースで、不妊治療者や体や心に課題を感じる女性に向けて、施術やセッションを行っている。千葉県柏市在住、ご主人と二人暮らし。「シュ・ポルテ」はフランス語で「お気に入りの”扉”」の意味。「女性にお気に入りの未来を見せる「扉」をご用意したい」との想いが込められている。[ ホームページ ▶▶https://chou-porte.jimdofree.com/

命や体”と向き合っていた幼少時代

私は1歳の時から「命の危険がある」と何度も言われたくらい”かなり症状の重い小児喘息”でした。自分の命や身体のことを考える機会が多かったことがきっかけで、「将来は医療分野の仕事に就きたい」と考えるようになりました。最初は看護師になろうとも思いましたが、”医療について学びたい”気持ちの方が強いことに気づき、「医療秘書」になることにしました。その頃、滋賀に住んでいたのですが、地元や通信制で医療秘書を学べるところがなかったため、東京の専門学校に通い、医療秘書の資格を取りました。

不妊治療者サポートのきっかけ

医療秘書として20年ほど、小児科に務めていました。待ち時間にイラ立った患者の母親から「いつまで待たせるんですか、あなたには子供はいるのですか」と責められました。「子供が病気なのに、長時間待たされる母親の気持ちが、あなたにはわかるのか」という意味だと思いますが、その時は意地になって「はい、(子供)いますけど何か?」と嘘の受け答えをしていました。不妊治療を長年しても子供ができなかった私・・・、この時期は複雑な思いを抱きながら働いていました。

私が不妊治療をしながら中々結果が出ず悩んでいた時期に、勤めていた小児科にある女性がきました。妹さんの子供の診察でいらしたのですが、「私も子供が欲しい。女性で生まれてきたのだから、子宮を使ってあげないとかわいそう」と私に想いを吐露されました。その方の言葉がきっかけで”私はもう高齢にさしかかっていたので無理かもしれないけど、この方のためになんとかしてあげられないか”と思い行動に移しました。

私が行う、不妊治療サポート

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以前、不妊治療で通った整体が、やはり不妊には有効ではないかと考え、整体を学びました。しばらくしてエッセンシャルオイルについても学んで、「リラクゼーション整体+アロマ」のメニューを始めました。

「冷え性の方には、冷えに合うアロマ」など、その方の体にあったアロマを、基本8種類+アルファで調合して施術します。身体にエッセンシャルオイルを垂らすと、どこが悪いのかすぐにわかります。身体に足りない部分に効果があるエッセンシャルオイルは、すぐに吸収されます。病院との違いは薬を使わないことです。身体の内側からのケアとして、食事指導もします。夫婦関係の改善が必要な場合は、ご主人にも来ていただきます。整体は不妊治療に良いと思いますが、高額なので私は定期的に通えませんでした。「私自身、後3回整体に通っていれば子供ができたかもしれない」とも思っています。ですから、通いやすいように、できるだけ安価な金額で対応しています。

不妊サポートで力になった方

これまで16人の女性が、不妊から妊娠されました。4人が子宮筋腫で、2人は子宮内膜症を併発されていました。卵巣嚢腫になりかけていた方で、オペが必要な方もいらっしゃいました。卵巣を一つとっても妊娠はできますが確率は減るので、なんとか卵巣を取らずに力になりたいと思いました。アロマクリームを調合し、丹田(おへその下のあたり)に毎日塗っていただくように指導しました。「子宮さん、いつもありがとうね」とお礼を言いながら、毎日塗っていただいた結果、7ヶ月後には筋腫と卵巣嚢腫が小さくなり、内膜症も無くなって妊娠されました。

私が経験した不妊治療

3年半、毎月産婦人科に通い不妊治療をしました。今よりも「不妊治療」という言葉は一般に知られていなくて、”まるで自分が欠陥商品”のよう思えて、周りに不妊治療をしてることを言えませんでした。

実は、不妊治療が要因で最初の主人とは別れています。なかなか子供ができず、「一緒に産婦人科に行って欲しい」とお願いしましたが、「僕が原因だったら嫌だから行かない」と言われてしまいましたが、これは離婚の決定打でした。主人の親戚からは「後継いないなら、養子を取らないといけないだろう」と言われ、それに対して主人は何も言えませんでした。

治療には1回で60-80万円もかかり、それなのに結果が出なくて・・・。自己肯定感が極限まで下が理ました。周りの人に、「目の前で優しくされても、影で何を言われるかわからない」と疑心暗鬼で孤立してしまい、鬱のような状態でした。食べなくても顔は丸くなり、皮下脂肪も付いて貧血になってしまう。ストレスは全部子宮で抱えてしまい、子宮が冷えてる状態。血液の巡り悪くなると妊娠もしにくくなってしまいますよね。

産婦人科の内診台が嫌でした。器具を入れるのが怖くて「まただ」ってただただ辛くて。主人は来てくれなくて「なぜ私だけ」とひたすら孤独でした。3年半薬を飲んでも妊娠できず、そろそろ体外受精に移ろうかという時、ドクターに「私、本当はどうなんですか?妊娠できそうですか?」と尋ねたら「おそらく難しい」と言われ、不妊治療を終えることにしました。

不妊治療中の方へ

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不妊治療中の方をサポートして、無事妊娠することができた方から、「ご自身の妊娠は、なぜできなかったのでしょうか」と悪意は無く、聞かれたことがありました。私は、”自分は妊娠出来なかったけど、相手が妊娠できるようにサポートしてあげることが自分の使命”だと思っています。

不妊治療は本当に大変。不妊治療中は「私は機械じゃない。どうしたら良いの」と思い悩むことが多くあります。自分へのストレス発散ができるようにして欲しいです。もし生理が来てしまっても、「わたしの子宮何?」って思ってしまうと子宮に負荷やプレッシャーがかかってギュッとしてしまいます。「子宮さん、いつもありがとうね」とご自分をいたわってあげてくださいね。

聞き手/プリセス時間プロデューサーKana